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日本の資産家は意外と多かった!?データで分かる富裕層の実態とメリット

富裕層という言葉を聞いて、ふっと身近なお金持ちの人を思い浮かべる人は多いかと思います。しかし、具体的にどんな人が富裕層で、どれくらいお金を持っていれば資産家になるのか定義付けするのは難しいものです。

そんな中、近年では日本の消費動向やお金に関する情報調査を積極的に行う企業が増えてきました。この記事では野村総合研究所の調査結果を参考に、富裕層の定義や分類を詳細にお伝えしていきましょう。

富裕層のデータを分析することで、一般的な庶民からお金持ちになる方法も見えてくるはずです。想像しているよりも日本の富裕層の数は多いかもしれません。今までのイメージを打ち払うことで、これから富裕層を目指すハードルも低くなるでしょう。

富裕層とはどのような人を指すのか

一般的に「お金持ち」を表す「富裕層」という言葉ですが、富裕層にはどのような定義があるのでしょうか。具体的にと言われても、なかなかイメージの枠を抜け出すことができません。

たとえば、私たちの回りにもお金持ちの知り合いがいるかと思いますが、どのようにして彼らを富裕層と判断するのかは個人の解釈に委ねられている部分が大きいでしょう。何か指標となるべき数字をもとに、富裕層を分類する手段はないのでしょうか。

実は野村総合研究所が興味深いデータを提供しています。野村総合研究所では定期的にレポートを公表しており、純金融資産保有額別の世帯数や資産規模をレポートで公表しているので、この資料をみれば富裕層の定義もある程度絞ることができるでしょう。

ここからは日本の富裕層の実態について詳しく解説しています。

 

資産1億円以上で富裕層、5億円以上で超富裕層

野村総合研究所では純金融資産の保有額をもとに、日本の人口を5つの層に分類しています。5つの層は以下のように超富裕層からマス層まで分けられます。

・超富裕層   :世帯の純金融資産保有額――5億円以上
・富裕層    :世帯の純金融資産保有額――1億円以上5億円未満
・準富裕層   :世帯の純金融資産保有額――5,000万円以上1億円未満
・アッパーマス層:世帯の純金融資産保有額――3,000万円以上5,000万円未満
・マス層    :世帯の純金融資産保有額――3,000万円未満

 

上記を見ると富裕層と呼ばれる世帯は1億円以上の資産を保有していることが条件です。ちなみに金融資産には色々な種類があり、現預金はもちろん、不動産や株式、海外通貨などを合わせた全ての資産となります。

 

純資産5,000万円以上の世帯は12世帯に1つ

野村総合研究所の調査によると、上の項目で説明した5つの層はそれぞれ以下のような割合を示します(2015年調査時)。

・超富裕層   :7.3万世帯
・富裕層    :114.4万世帯
・準富裕層   :314.9万世帯
・アッパーマス層:680.8万世帯
・マス層    :4,173万世帯

 

世帯数の合計は約5,200万世帯ですが、純資産5,000万円以上を保有する層(超富裕層~準富裕層)の数は約430世帯です。つまり、12世帯に1世帯は富裕層と呼ばれる人たちが占めていると言えるでしょう。小学校で例えると、30人1クラスの中におよそ2~3人はお金持ちの家族がいても不思議ではありません。富裕層の数はイメージしているよりも多いと考えることもできます。

準富裕層、富裕層、超富裕層が保有している資産額は合計520兆円にも及びます。この金額は全体の保有資産と比べると40%近くにまで及ぶため、いかに少数派の富裕層が多くの資産を保有しているかが分かるでしょう。

15年間で富裕層世帯は1.5倍に

金融資産を1億円以上保有する富裕層の数は、この15年間で1.5倍にも拡大しています。2000年には富裕層の世帯数は76.9万世帯でしたが、2015年には100万世帯を突破し、114.4万世帯にまで上昇しました。

また、金融資産5,000万円以上の準富裕層も2000年から2015年の間に、256万世帯から314万世帯へと増加傾向です。

彼らの持つ金融資産も15年の間に大きく上昇しています。2000年の富裕層の金融資産保有高は128兆円でしたが、2015年には197兆円へ、準富裕層も256兆円から314兆円へと拡大しました。

特に2013年から2015年にかけて金融資産総額が10%以上伸びていることを考えると、アベノミクスによる影響が大きかったことが分かります。2012年より始まった大規模な金融緩和により、2013年から2015年に株価が2倍近くに上昇したことが、富裕層の資産を底上げした大きな理由と考えられるでしょう。

アベノミクスは富裕層の実態を探るうえで分かりやすい事例なので、次の項目で詳しく取り上げていきます。

アベノミクスから見る富裕層のメリット・庶民のデメリット

株価の推移を見ると、2012年の民主党政権下では8,000円台と低迷していた価格は、アベノミクスの恩恵を受けて2万円にまで回復しました。単純に考えても、ほんの数年で保有株式の価値が2倍以上に高まっていれば、新しく富裕層や準富裕層が誕生しても不思議ではありません。

しかし、富裕層や庶民の生活水準を見比べるには株価や地価よりも、為替を考えた方がより分かりやすくなるでしょう。アベノミクスでは株価や地価の高騰が見られましたが、反対に日本円の価値が急落しました。

大規模な金融緩和の影響により、日本円は1ドル=80円台の価値から、一時は120円台に乗せる動きを見せました。単純に計算すれば円の価値は1.5倍近く下落したことになります。

つまり、株や不動産などを保有しておらず、銀行の預金やタンス貯金だけで資産を保有していた方にとってみれば、アベノミクスによって大きく保有資産を目減りさせたことになるでしょう。

たとえ銀行預金で利息が受け取れたとしても、普通預金の金利は0.001%、定期預金では0.01%です。このうえ、アベノミクスでは物価上昇率を2%に目標設定しているため、銀行に預けている資産価値はほとんど増えないのに、商品の値段ばかりが上昇していくことになりかねません。

このようにアベノミクスによって大いに潤った富裕層がいる一方で、庶民と呼ばれる人たち(マス層)はほとんどメリットを享受していないばかりか、逆に損失を被っているのです。仮に景気が回復したとしても、その恩恵を受けられるのは過半数の庶民ではなく、全体から見て一部に過ぎない富裕層に限定されることがお分かりいただけたでしょうか。

なぜ富裕層にはお金が集まるのか

アベノミクスによって富裕層が生まれたり、富裕層の資産価値が上昇したことは事実です。しかし、基本に立ち返って考えてみると、富裕層が潤うのは単純に景気が良くなったからという理由だけではありません。

では、富裕層と庶民には一体どのような違いがあるのでしょうか。

 

富裕層と庶民の決定的な違い

富裕層と庶民の決定的な違い、それは「投資マインド」です。マインドとは「気持ち」を表す言葉ですが、ここでは「投資に対する考え方」と定義しましょう。

庶民が「投資」という言葉を聞いて考えがちなのが、株式やFX、不動産、投資信託などです。しかし、富裕層の「投資」とうい考え方は根本的に異なります。彼らは株式や不動産といった一般的にイメージしやすい投資行動の他にも、日常生活で発生するありとあらゆる消費行動も投資だと考えているのです。

たとえば、私たちが普段から利用しているスマートフォン。庶民がスマートフォンを利用する理由の多くは、端末でゲームをしたり、音楽を聴いたり、マンガを読むといった趣向の域を出ません。一方、富裕層はスマートフォンを使って、主に顧客とのコミュニケーションツールや、新しい知識や情報の習得、投資をより効率的に行うツールなどとして活用しています。

他にも庶民のファッションは自己表現という感覚で取り入れることが多いですが、富裕層は洋服をステータスの一部として考えていることが多いでしょう。見た目が人の印象にどれだけ重要な影響が与えるかが分かっているからです。

このように富裕層と庶民では生活の消費行動に大きな違いがあります。富裕層は本当に必要だと思ったものにしか対価を支払いませんし、消費した商品から新たな価値を生み出そうとするのです。

資産が多いことから無駄遣いの多いイメージがある富裕層ですが、投資(消費から富を生み出す)という考え方から見ると、実は庶民ほど無駄遣いをたくさん行っているのかもしれません。

 

富裕層マインドから見るお金持ちになる方法

保有資産を5,000万円以上、1億円以上と高めていくことは一朝一夕にはできませんが、富裕層のマインドを身に付けることで一歩ずつ高みにのぼっていくことは可能です。

富裕層は消費活動以外にも、自分の労力や手間、時間の使い方といった要素を冷静に分析し、投資という観点から判断を行っています。マンションや一戸建てなど自宅を買う際でも、仕事場から自宅までを往復する時間を買うために投資を行っているのです。単に庭付きで日当たりが良いからと、仕事場まで2時間もかかるようでは良い投資とは言えません。

富裕層の投資マインドを身に付けるには、「お金・時間・労力」を支払う物に対して、どれだけのリターンが得られるのかをしっかりと考える必要があるでしょう。逆に言うと、消費に対する考え方を少しだけ変えてみることで、富裕層と呼ばれる生活スタイルを手に入れられるということです。

ガネゾウ
ガネゾウ 

30代投資家・起業家 / 20代で起業⇒ 会社売却⇒ 現在はビジネスをしながら幅広い金融商品を運用中。ブログの感想、相談事、仕事のご連絡はTwitterまで。詳しいプロフィールはこちら

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