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グロース株投資とバリュー株投資はどちら優れているか

米国株が大好きなガネゾウ(@gane_free)です。

株式投資においてグロース株とバリュー株を知らないと、投資には勝てないばかりか、いつまでたっても損失を積み重ねてボロボロの状態になってしまうでしょう。株式のタイプは2種類に分かれており、主にグロース株に投資するのか、それともバリュー株を選ぶかで2つの投資スタイルに分類することができます。

この投資スタイルを理解せずに判断を行ってしまうと、のちのち「なぜ負けてしまったのか」ということが分からないままです。過去の分析を行わなければ将来勝てるはずがないのは、誰しもイメージしやすいかと思います。

この記事ではグロース株とバリュー株について、特徴・仕組み・メリットやデメリットまで解説しています。

 バリュー株・グロース株とは

株式投資に関わる勉強や情報収集はまめに行い、セミナーにまで参加しているのに一向に勝てない。そんな悩みを抱く方は多いものです。もちろん株式投資に勉強や情報収集は欠かせませんが、それよりももっと大切なことがあります。

それが今回紹介する2つの投資スタイルです。投資スタイルは選択する銘柄によって大きく2つに分かれます。

1つは「バリュー株投資」といって、主に適正価格より割安な株式を狙って取引する方法です。もう1つは、「グロース株投資」で、こちらは今現在は割高な株式を、将来の成長によって割安にしていく投資方法となります。

では、バリュー株とグロース株にはそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。ここから詳しく解説していきます。

 バリュー株|適正価格より時価が低い今が割安な株式

バリュー株投資の基本は、割安の株式を集中的に選別していきます。バリュー株は、売上や利益の成長がそれほど期待できないという理由から、現在の価格は低めに推移していることが多いです。また、企業知名度の低さゆえに投資家の人気が高くないということも影響しています。

株式の価格が割安かどうか判断する基準としてPERが用いられます。PERは株価収益率とも呼ばれ、1株辺りの利益が現在の株価からみて何倍あるのかを示す指標です。PERが低いほど割安と判断されるので、バリュー株を見分ける基本となります。

 グロース株|高成長によって将来的に割安になる株式

グロース株投資は、企業の成長力に注目し、将来的に株価の価値を期待して選別していきます。たとえ現在の株価が高めを推移していても、革新的な商品やサービスでぐんぐん成長していく余地を見こして買うことが多いです。

もし、現在の価格が高くても、将来的に伸びる可能性が高ければ時価は割安になります。当然ですが、期待以上に成長しなければ現在の価格は割高ということになるので、グロース株を選ぶときは、将来の企業価値に対して、現在の株価が割高か割安かを正確に判断しなければなりません。

では、バリュー株とグロース株では、どちらの方が優位に立つのでしょうか?

 バリュー指数とグロース指数の40年間の推移

バリュー株とグロース株の優位を比べる場合、野村アセットマネジメントが発表している「米国株スタイル別指数の特徴」が参考になります。

この資料では1980年から2018年まで約40年間のバリュー指数、グロース指数の比較を行っています。


(参考:野村アセットマネジメント「米国株スタイル別指数の特徴」

 

図1では、米国株式市場のトータルリターンをベースに、バリュー株とグロース株のパフォーマンスを比べています。メモリが上昇するほどパフォーマンスが良いことが分かります。

2000年頃までの米国株式市場は、バリュー株もグロース株も同じような推移を辿り、両者には大きな差はありません。しかし、2000年を越えるとITバブルの崩壊によって多くのグロース株のパフォーマンスが下落しました。反対にその間のバリュー株は大きな影響はなく、順調な右肩上がりを続けています。

最終的にはこの約40年の間にバリュー指数は61倍、グロース指数は43倍と差が生まれました。


(参考:野村アセットマネジメント「米国株スタイル別指数の特徴」

 

過去40年間でバリュー指数の方が高い伸び率を示していたとはいえ、必ずしもバリュー株が絶対的優位というわけではありません。

図2は、3年ごとのパフォーマンスでバリュー指数とグロース指数のどちらが優位だったかを表しています。2005年頃までの格差を見てみると、バリュー指数が優位だった状況が多いですが、近年では徐々にグロース指数が優勢になる状況が増えていることが分かります。

また、バリュー指数とグロース指数の格差が頻繁に入れ替わっていることも特筆すべきです。各年代の経済事業や政治状況などによって格差に変化が生まれるので、バリュー株とグロース株どちらを選ぶのかは、時代によって変わるということが分かるでしょう。

 バリュー株投資とグロース株投資は一長一短

バリュー株、グロース株、それぞれの推移を見てきましたが、実際には両者に優劣はありません。バリュー株にもグロース株にも長所と短所があり、一概にどちらかが優れているとは言えないからです。

ここでは、それぞれのメリットやデメリットについて解説していきます。両者を比較してみて、自分にとってメリットが大きい方を選ぶことが最適です。

 バリュー株投資のメリット・デメリット

バリュー株は割安な価格で選ぶことが多いため、今以上に株価が下がるリスクが少ないメリットがあります。ただ、株価が上がるまでは時間がかかるため、じっくりと腰を据えて見守る覚悟が必要です。その間は配当金を受け取ることもできるため、短期的な投資よりも資産運用として活用すると良いでしょう。

一方、銘柄選びに失敗してしまうと、いつまでたっても上昇しないまま時間だけが過ぎていくことになります。バリュー株のデメリットは、この銘柄選びの難しさ、また、いつまでに成果が出なければ切り捨てる判断力も欠かせません。

 グロース株投資のメリット・デメリット

グロース株のメリットは株式市場全体が好調なときほど、波にのって成長していきやすいことです。その株の業界として成長性や業界内での市場シェアなどでグロース株を見極めることができるため、バリュー株に比べると銘柄選びの難易度は下がります。

しかし、グロース株は投資家の期待値が高いゆえに割高で買うことも多くなるでしょう。期待値が高ければ、少しでも決算が悪化したり悪材料が出ただけで急落するリスクも潜んでおり、グロース株はボラティリティが高いと言えます。割高からスタートしたこともあり、利益を出すには定期的にチャートをチェックしておかなければなりません。

 

 バリュー株・グロース株の選び方

バリュー株と買うべきか、それとグロース株を選ぶのか、一体どのように決めれば良いのでしょうか。先ほども紹介しました通り、バリュー株とグロース株には一長一短があります。そのため、どちらか一方が優れていて、もう一方が劣っているとは言えません。つまり、バリュー株とグロース株を選ぶのは、両者の長短を見極めて、どちらが自分に合うのかを判断する必要があるのです。

バリュー株投資は割安な株式を狙う方法でしたが、基本的には配当金や増配から収益を期待することが多いでしょう。保有銘柄を売却することは少なく、複利資産運用によって利回りを高めていくため、銘柄を絞ったらひたすら入金して保有量を増やしていきます。

この方法は売買差益を狙うよりもリスクが低いようにも思えますが、運用効果を高めるには潤沢な資金が必要です。たとえば、配当利回りが3%だとすると、資産1億円の人が運用すると300万円の利益になる一方で、資産が100万円しかない人の利益は3万円にしかなりません。

そのため、バリュー株投資に向いている人は、資産額が高く、なおかつ頻繁に株価をチェックしなくても良しとする特徴があります。株式の売買を行う頻度も少ないため、刺激を求めるには不向きと言えるでしょう。

一方、グロース株投資では配当金を意識することはほとんどありません。そもそも、グロース株の多くは事業利益を設備投資や研究開発へ投資する傾向が強いため、もともと配当が少なかったり、無配当という場合もあります。

ただし、将来に渡って株価上昇によるキャピタルゲインが期待できるため、インカムゲイン性向が強いバリュー株投資とは正反対の投資法と言えるでしょう。

グロース株は期待利回りが高いため、資産額の規模を問わず利益の拡大が期待できます。そのため、資産額が低く、特別な副収入などがない人に向いています。また、グロース株投資は頻繁に株価をチェックして売買を行うことも多く、バリュー株投資よりも刺激があるでしょう。ただ、決済後の集計や分析は必須となるので、時間的に余裕がない人には向いていません。

 バリュー株に該当する銘柄

バリュー株を選ぶ基準となるのが、「配当利回り」、「配当性向」、「PER」の3点です。

配当利回りとは、1株辺りの配当金÷株価×100で求められ、保有している銘柄から1年間にどれだけ配当を受け取ることができるかを表しています。数値が高いほど期待配当金額が高まり、複利運用したときの効果も上昇します。

配当性向は、1株辺りの配当金÷1株辺りの純利益(EPS)×100で求めれます。つまり、保有している銘柄が純利益を出した中から、どれくらいの割合で配当金を支払っているかが分かる指標です。

企業が株主に対して配当金を出すということは、それだけ経営的に余裕がある表れと言えます。配当性向が高いほど、株主に対してしっかりと配当金を用意しているということになりますが、あまりに数値が大きいと無理をして資金を捻出していることが分かるので、配当性向が高ければ良いというわけではありません。

PERは、株価÷1株辺りの純利益(EPS)から求めます。PERの目安は15倍とされますが、数値が高いほど注目度の高い銘柄となるため、数値の低さを基準に割安感を探ります。

上記3点の要素を参考に、バリュー株に該当する銘柄は以下のような基準で選べます。

・配当利回り:2~3%以上

・配当性向:30~60%

・PER:15倍以下

 

この基準に当てはまる代表的な企業は、米国株であればAT&Tやベライゾン、クラフト・ハインツなどです。日本株ではSBIホールディングス、NTNなどが該当するでしょう。

 

 グロース株に該当する銘柄

グロース株投資の場合はPERやPBRといった指標を気にするより、ROEや、日本株の場合なら株主構成の外国人割合を基準にします。外国人持ち株比率が高まると、株価が力強く上昇する傾向が強く、逆に比率が下がると株価も低迷することが多いです。

たとえば、オンラインゲームサービスを提供するネクソンや、SNSコミュニティのLINEは外国人持ち株比率が90%を超えています。他にも日本オラクルやドンキホーテホールディングスなどの企業は比率が高くなっています。

また、ROEは株主資本利益率のことで、1株辺りの純利益(EPS)÷1株辺りの純資産(BPS)×100で求められます。ROEはどれだけ効率よく利益を回収できるかを表しており、10~20%を目安に数値が高くなるほど優良銘柄とされます。先に挙げたネクソン、日本オラクル、ドンキホーテホールディングスはいずれもROEが10%を超えています。

米国株ではROEが20%以上を記録することも珍しくありません。過去10年の平均ROEを見ると、アメリカン・エキスプレスやナイキ、マイクロソフトなどが20%以上、アップルやIBMは30%を超えます。また、ROEが100%を超えるロッキード・マーチン、アルトリア・グループ、ボーイングにも注目です。

しかし、ROEは単なる目安にしか過ぎず、必ずしも高ROEの銘柄が成長するとは限りません。ROEの他にもカギを握る指標は市場占有率です。たとえば、アマゾンであればEコマースやクラウドサービス、グーグル(アルファベット)はインターネット広告の分野で他を寄せ付けないシェアを握ります。

業界で寡占的な位置にある企業は支配率が高いこともあり、ユーザーがその企業の商品やサービスを選択する可能性が高くなります。業界2位以下の企業と比べると、大きく株価を下げる危険性が少なく、安定性を確保できるのです。

 

ガネゾウ
ガネゾウ 

30代投資家・起業家 / 20代で起業⇒ 会社売却⇒ 現在はビジネスをしながら幅広い金融商品を運用中。ブログの感想、相談事、仕事のご連絡はTwitterまで。詳しいプロフィールはこちら

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